[Git] Gitを利用する前に実施すべき初期設定を行う

ここではGitを初めて利用する際に事前にし行うべき設定について説明をします。
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目次
- 1. Gitの設定を変更するコマンド
- 2. ユーザ名・メールアドレスの設定をする
- 3. 日本語ファイル名の文字化け防止設定をする
- 4. プロキシの設定をする
- 5. Gitで利用するエディタを設定する
- 6. Gitで利用するDIFFツールを設定する
- 7. 設定内容の確認を行う
前提条件
- なし
動作確認端末
- なし
1. Gitの設定を変更するコマンド
Gitの各種設定を変更するためには、git configというコマンドを使用します。git configはオプションの有無により、設定が適用される範囲がことなります。
- git config –system
-
–systemオプションをつけると、システム上の全ユーザと全リポジトリに対する設定を行います。実際に設定が記述されている設定ファイルの場所は以下のとおりです。
Windows
C:¥Program File(x86)¥Git¥etc¥gitconfig
UNIX
/etc/gitconfig
- git config –global
-
–globalオプションをつけると、特定ユーザに対する設定を行います。実際に設定が記述されている設定ファイルの場所は以下のとおりです。
Windows
C:¥Users¥<ユーザ名>¥.gitconfig
UNIX
~/.gitconfig
-
git config
-
–globalオプションをつけると、特定ユーザに対する設定を行います。実際に設定が記述されている設定ファイルの場所は各リポジトリ配下の
.git/config
になります。
2. ユーザ名・メールアドレスの設定をする
gitを利用する際、ユーザ名とメールアドレスの設定が必須となります。設定するためには以下のコマンドを実行します。
$ git config –global user.name "<ユーザ名>" $ git config –global user.email "<メールアドレス>"
3. 日本語ファイル名の文字化け防止設定をする
ファイル名のパスに日本語が含まれるとデフォルトの状態では、ログメッセージなどを表示させた時に文字化けをしてしまいます。以下の設定を行うと正しく表示されるようになります。
$ git config –global core.quotepath false
4. プロキシの設定をする
GitサーバへのアクセスにHTTPプロキシが必要な場合は、以下のようにしてプロキシ設定を行います。
$ git config –global http.proxy http://<プロキシサーバ名>:<ポート>/
5. Gitで利用するエディタを設定する
Gitは標準で、コミットメッセージの編集にvi(vim)を利用するように設定されています。Viの操作方法は特殊であるため、慣れない人によっては使いづらいエディタです。自分が使いやすいエディタを利用したい場合は、以下のように設定します。
$ git config –global core.editor <エディタのパス>
WindowsのエディタでデフォルトがUTF-8でないエディタの場合、単にパスを設定するだけでは文字化けをしてしましまいます。TeraPadとサクラエディタの設定例を以下に示します。
TeraPad
$ git config –global core.editor "'C:¥Program Files(x86)¥TeraPad¥TeraPad.exe' //cu8 //el"
サクラエディタ
$ git config –global core.editor "'C:¥Program Files(x86)¥Sakura¥sakura.exe'-CODE=4"
6. Gitで利用するDIFFツールを設定する
Git標準で使用させるDIFFツールを変更させたい場合は、以下のコマンドを実行します。
$ git config –global merge.tool <DIFFツールのパス>
7. 設定内容の確認を行う
gitの設定内容を確認する場合は以下のコマンドを実行します。
$ git config --list